経営のヒント
2013年10月 4日 金曜日
経営指標のおはなし(効率性)(5)
おはようございます!!
ずいぶん爽やかな朝ですね。ただ、夜寝るときはまだ少し暑くて、ついつい薄手のお布団にしたら、今朝は少し喉の調子が悪く、風邪気味な感じです 油断大敵ですねー。皆さんもどうぞ体調管理は怠らないようにしてください。せっかくの「食欲の秋」も台無しになってしまいますから。。。(笑)
さて、本日は金曜日ということで、このテーマも最終日になります。今日も最後までお付合いください!
今日は最後⑤の仕入債権回転期間のお話です。
仕入債権回転期間は、
仕入債権(買掛金、支払手形等)÷(仕入高÷365(日))
で計算されます。
売上債権回転期間が売上面からの指数で、こちらは同じものの仕入バージョンです。すなわち、現在の仕入債権の残高は、仕入の何日分にあたるか、を示します。
「支払期間に猶予が許される(ゆっくり支払ってもいい)」ということは、通常は資金繰り面ではメリットとなります。
しかし、早く支払うことで値引きがあったり、また、仕入債務回転期間が長い、ということは通常の支払ルールより資金繰り悪化により遅れている場合もあり、客観的な企業評価をする場合、「徐々に長くなっている」ケースには特に業績悪化を疑うことになります。
ただし、この指標は、④売上債権回転期間や③棚卸資産回転期間、との関連して、長短が決まる場合が多く(商品の回転が速く、売掛金の回収が早い場合には、同然、支払もサクサクするでしょうし、その逆の場合には、やはり支払は遅くなりがちでしょう)、これらの指標との絡みや、時系列でみて、どのような傾向にあるか、を知ることで業績判断の一指標となります。
それぞれの指数がそう大きな変化もなく、他の指数(収益性や安全性の指数)も問題なければ、それはその会社のパターンで推移している、と判断してよいのだと考えます。ただし、問題なのは、一つの会社で時系列に見たときに、いずれかの指数(または連動して複数の指数)に変化が生じているときです。
棚卸回転期間では、売上の悪化、売上債権回転期間では、取引先の業績の悪化、仕入債権回転期間では、前者いずれかの原因、または何らかの事情による支払状況の悪化、などを考えるのが普通でしょう。
さあ、今週は効率性のお話でしたが、いかがだったでしょうか?また、何かのお役に立てていただくことができれば幸いです。
今週はこれが最終です。また、来週、ぜひこのブログ、のぞいてくださいね!!
それでは、お仕事がある方も、ない方も、どうぞ素敵な週末をお過ごしください
ずいぶん爽やかな朝ですね。ただ、夜寝るときはまだ少し暑くて、ついつい薄手のお布団にしたら、今朝は少し喉の調子が悪く、風邪気味な感じです 油断大敵ですねー。皆さんもどうぞ体調管理は怠らないようにしてください。せっかくの「食欲の秋」も台無しになってしまいますから。。。(笑)
さて、本日は金曜日ということで、このテーマも最終日になります。今日も最後までお付合いください!
今日は最後⑤の仕入債権回転期間のお話です。
仕入債権回転期間は、
仕入債権(買掛金、支払手形等)÷(仕入高÷365(日))
で計算されます。
売上債権回転期間が売上面からの指数で、こちらは同じものの仕入バージョンです。すなわち、現在の仕入債権の残高は、仕入の何日分にあたるか、を示します。
「支払期間に猶予が許される(ゆっくり支払ってもいい)」ということは、通常は資金繰り面ではメリットとなります。
しかし、早く支払うことで値引きがあったり、また、仕入債務回転期間が長い、ということは通常の支払ルールより資金繰り悪化により遅れている場合もあり、客観的な企業評価をする場合、「徐々に長くなっている」ケースには特に業績悪化を疑うことになります。
ただし、この指標は、④売上債権回転期間や③棚卸資産回転期間、との関連して、長短が決まる場合が多く(商品の回転が速く、売掛金の回収が早い場合には、同然、支払もサクサクするでしょうし、その逆の場合には、やはり支払は遅くなりがちでしょう)、これらの指標との絡みや、時系列でみて、どのような傾向にあるか、を知ることで業績判断の一指標となります。
それぞれの指数がそう大きな変化もなく、他の指数(収益性や安全性の指数)も問題なければ、それはその会社のパターンで推移している、と判断してよいのだと考えます。ただし、問題なのは、一つの会社で時系列に見たときに、いずれかの指数(または連動して複数の指数)に変化が生じているときです。
棚卸回転期間では、売上の悪化、売上債権回転期間では、取引先の業績の悪化、仕入債権回転期間では、前者いずれかの原因、または何らかの事情による支払状況の悪化、などを考えるのが普通でしょう。
さあ、今週は効率性のお話でしたが、いかがだったでしょうか?また、何かのお役に立てていただくことができれば幸いです。
今週はこれが最終です。また、来週、ぜひこのブログ、のぞいてくださいね!!
それでは、お仕事がある方も、ない方も、どうぞ素敵な週末をお過ごしください
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 3日 木曜日
経営指標のおはなし(効率性)(4)
おはようございます!!
昨夜は伊勢神宮の「式年遷宮」の話題がニュースでも大きく取り上げられていましたね。三重在住の友人によると、今年の観光客は今のところ、例年の2割増しとか。。。
20年前の式年遷宮を覚えている、という友人によれば、「20年前はこんなに世間の注目を浴びていなかったはず。日本人の意識が変化していることかしら?」と。
うーん、伊勢市の観光客が増えるのはとても良いことだと思うのですが。。。そうですね、日本人の思考はどこに向かっていっているのでしょうね?!
さて、効率性のシリーズですが、本日からはもう一つのグループ、「商品とお金の回転の良否」を示す指標たちのお話です。そのうち、今日は「棚卸資産回転期間」と「売上債権回転期間」を取り上げてみましょう。
③棚卸資産回転期間は、
棚卸資産÷(売上原価÷365)
で計算されます。
(売上原価÷365)で、一日分の売上原価を計算しています。つまり、「現在の棚卸資産は、一日分の売上原価の何日分残っているか?」、或いは、「現在の在庫で何日分もつか?」ということです。
通常、棚卸資産は、できる限り持たないほうが資金繰り上はいい、と言われています。
なぜなら、棚卸資産にはそれなりに仕入時に支払が生じており、棚卸資産をそのまま寝かせておく、ということはそれに費やした資金が滞留していることと同じなのです。
とはいうものの、通常の商売においては、まったくもたない、というわけにもいきません。ただ、それぞれの業種業態で理想的な棚卸資産の持ち方(できるだけ少なく、しかし、欠品がでる、ということはない)というのがあると思います。
④売上債権回転期間は、
売上債権(売掛金、受取手形等)÷(売上高÷365(日))
で計算されます。
(売上高÷365)は一日あたりの売上高を示します。従って、売上債権回転期間とは現在の売上債権(売ったけど、回収できていないもの)の残高は、売上の何日分にあたるか、を示します。
例えば、この数字が10日とすると、この会社は売上として認識されているもののうち、10日分は実際に回収ができていない、ということになります。 回収がいかに順調にできているか、できていないかを示すものです。もちろん、小さければ、小さいほど良いということになります。
実際、「売上はものすごく上がっているけれど、資金繰りがしんどい」、という会社があります。その原因のひとつが回収に問題があること(売れているのに、お金の回収がきちんとできていない)であり、最も酷いケースは多額の取引先の回収が長引き、結局、倒産等で回収不能となり、こちらも倒産する、という、いわゆる「連鎖倒産」のケースです。
さて、本日の皆様への質問は、
「売上債権の回収は100%早期にできていますか?」
今日は比較的涼しい一日になりそうですね。今日も一日元気で頑張りましょうね!!
昨夜は伊勢神宮の「式年遷宮」の話題がニュースでも大きく取り上げられていましたね。三重在住の友人によると、今年の観光客は今のところ、例年の2割増しとか。。。
20年前の式年遷宮を覚えている、という友人によれば、「20年前はこんなに世間の注目を浴びていなかったはず。日本人の意識が変化していることかしら?」と。
うーん、伊勢市の観光客が増えるのはとても良いことだと思うのですが。。。そうですね、日本人の思考はどこに向かっていっているのでしょうね?!
さて、効率性のシリーズですが、本日からはもう一つのグループ、「商品とお金の回転の良否」を示す指標たちのお話です。そのうち、今日は「棚卸資産回転期間」と「売上債権回転期間」を取り上げてみましょう。
③棚卸資産回転期間は、
棚卸資産÷(売上原価÷365)
で計算されます。
(売上原価÷365)で、一日分の売上原価を計算しています。つまり、「現在の棚卸資産は、一日分の売上原価の何日分残っているか?」、或いは、「現在の在庫で何日分もつか?」ということです。
通常、棚卸資産は、できる限り持たないほうが資金繰り上はいい、と言われています。
なぜなら、棚卸資産にはそれなりに仕入時に支払が生じており、棚卸資産をそのまま寝かせておく、ということはそれに費やした資金が滞留していることと同じなのです。
とはいうものの、通常の商売においては、まったくもたない、というわけにもいきません。ただ、それぞれの業種業態で理想的な棚卸資産の持ち方(できるだけ少なく、しかし、欠品がでる、ということはない)というのがあると思います。
④売上債権回転期間は、
売上債権(売掛金、受取手形等)÷(売上高÷365(日))
で計算されます。
(売上高÷365)は一日あたりの売上高を示します。従って、売上債権回転期間とは現在の売上債権(売ったけど、回収できていないもの)の残高は、売上の何日分にあたるか、を示します。
例えば、この数字が10日とすると、この会社は売上として認識されているもののうち、10日分は実際に回収ができていない、ということになります。 回収がいかに順調にできているか、できていないかを示すものです。もちろん、小さければ、小さいほど良いということになります。
実際、「売上はものすごく上がっているけれど、資金繰りがしんどい」、という会社があります。その原因のひとつが回収に問題があること(売れているのに、お金の回収がきちんとできていない)であり、最も酷いケースは多額の取引先の回収が長引き、結局、倒産等で回収不能となり、こちらも倒産する、という、いわゆる「連鎖倒産」のケースです。
さて、本日の皆様への質問は、
「売上債権の回収は100%早期にできていますか?」
今日は比較的涼しい一日になりそうですね。今日も一日元気で頑張りましょうね!!
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 2日 水曜日
経営指標のおはなし(効率性)(3)
おはようございます!!
今、日本列島には2つの台風が接近しつつあります。台風22号は関東~東北の太平洋側、また台風23号は沖縄~九州にかけて影響がありそうなので、そちらにお住まいの方、またお仕事等で出向かれる方は十分にご注意くださいね。
また、昨日はとうとう安倍首相のほうから正式に2014年4月1日より消費税率の8%への引き上げが発表され、同日夕方には閣議決定されました。また、この話題については改めて取り扱わせていただきたいと思います。いずれにせよ、1消費者としては、やはり有難くない話だなーと思っています。
さて、本日も経営指標のうちの効率性についてのおはなしの続きです。本日は、「②有形固定資産回転率」のお話です。
②の有形固定資産回転率は、売上高÷有形固定資産により計算されます。
①総資産回転率と似ていますが、①の分母が総資産(全財産)であるのに対し、②は現在ある有形固定資産(名前通り、土地や建物といった形がある固定資産のことをいいます)が売上を上げるために効率的に利用されているか、どうかを知る指標となります。
つまり、①が全体のザックリとした傾向を示すものであるのに対し、②はあくまでハード面(建物や工場、機械設備。。。etc)への 投資が効率よく行われているか、どうかを示す指標であるということができます。
そして、この指標も①と同様に、これだけの単独の数値が判ったところであまり意味がありません。やはり時系列や同業他社との比較を通じて、ハード面での設備投資が売上に効率よく貢献しているか、どうかを大まかに知ることで、その原因を考えることが大切です。
以上、①と②について見てみましたが、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この指標には明らかに有効な業種・業態というのがあります。やはり固定資産(ハード面の投資)がどちらかというと大きな比率を占める業種、例えば、製造業をはじめとする工場や機械設備等を多く有する必要がある業種です。
反対に、サービス業等はあまり資産を持たずに済む場合が多く、おそらく業種比較すると、製造業に比べると、サービス業は遥かに総資産回転率や有形固定資産回転率では、効率がいいということができるでしょう。
一方、同じ業種であっても経営戦略の取り方によって、効率性が大きく異なるケースもあります。
例えば、同じ「販売業」であっても、店舗を自社所有のものとするか、賃貸を利用するか、でそれぞれの指数は大きく変わってきます。
以前、従来大型店舗を必要とするため、多くは自社所有が一般的であった家具の輸入・販売会社の社長のお話を聞かせていただいたことがありました。その会社も当初は自社所有の店舗展開をしていましたが、後にすべてを賃貸に変更されました。おそらく今では普通のことかもしれませんが、当時は多額の賃貸料を考えると難しい選択だったと思います。しかし、そのことにより、効率性が大きく上がり、急激に会社の規模を拡大させることができたようです。
そして、本日のあなたへの質問は、
「御社(組織)には無駄と思われる固定資産はありませんか?」
さあ、今日も元気で一日をスタートさせましょう!!
今、日本列島には2つの台風が接近しつつあります。台風22号は関東~東北の太平洋側、また台風23号は沖縄~九州にかけて影響がありそうなので、そちらにお住まいの方、またお仕事等で出向かれる方は十分にご注意くださいね。
また、昨日はとうとう安倍首相のほうから正式に2014年4月1日より消費税率の8%への引き上げが発表され、同日夕方には閣議決定されました。また、この話題については改めて取り扱わせていただきたいと思います。いずれにせよ、1消費者としては、やはり有難くない話だなーと思っています。
さて、本日も経営指標のうちの効率性についてのおはなしの続きです。本日は、「②有形固定資産回転率」のお話です。
②の有形固定資産回転率は、売上高÷有形固定資産により計算されます。
①総資産回転率と似ていますが、①の分母が総資産(全財産)であるのに対し、②は現在ある有形固定資産(名前通り、土地や建物といった形がある固定資産のことをいいます)が売上を上げるために効率的に利用されているか、どうかを知る指標となります。
つまり、①が全体のザックリとした傾向を示すものであるのに対し、②はあくまでハード面(建物や工場、機械設備。。。etc)への 投資が効率よく行われているか、どうかを示す指標であるということができます。
そして、この指標も①と同様に、これだけの単独の数値が判ったところであまり意味がありません。やはり時系列や同業他社との比較を通じて、ハード面での設備投資が売上に効率よく貢献しているか、どうかを大まかに知ることで、その原因を考えることが大切です。
以上、①と②について見てみましたが、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この指標には明らかに有効な業種・業態というのがあります。やはり固定資産(ハード面の投資)がどちらかというと大きな比率を占める業種、例えば、製造業をはじめとする工場や機械設備等を多く有する必要がある業種です。
反対に、サービス業等はあまり資産を持たずに済む場合が多く、おそらく業種比較すると、製造業に比べると、サービス業は遥かに総資産回転率や有形固定資産回転率では、効率がいいということができるでしょう。
一方、同じ業種であっても経営戦略の取り方によって、効率性が大きく異なるケースもあります。
例えば、同じ「販売業」であっても、店舗を自社所有のものとするか、賃貸を利用するか、でそれぞれの指数は大きく変わってきます。
以前、従来大型店舗を必要とするため、多くは自社所有が一般的であった家具の輸入・販売会社の社長のお話を聞かせていただいたことがありました。その会社も当初は自社所有の店舗展開をしていましたが、後にすべてを賃貸に変更されました。おそらく今では普通のことかもしれませんが、当時は多額の賃貸料を考えると難しい選択だったと思います。しかし、そのことにより、効率性が大きく上がり、急激に会社の規模を拡大させることができたようです。
そして、本日のあなたへの質問は、
「御社(組織)には無駄と思われる固定資産はありませんか?」
さあ、今日も元気で一日をスタートさせましょう!!
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 1日 火曜日
経営指標のおはなし(効率性)(2)
おはようございます!!
今日から10月に突入しましたね。
先日、「この冬の寒さ予想」なるものがテレビで話題になっていましたが、どうやら、この夏の猛暑から一転、過ごしやすい気候の秋は短く、冬は通常より寒くなるそうです。何だか、近年、「ちょうどいい気候の時期(春とか、秋)」がどんどん短くなる傾向にあるような気がするのは私だけでしょうか。。。
さて、気を取り直して。。。
経営指標のうちの効率性より、本日は①総資産回転率について具体的に見ていきましょう。
①は、売上高÷総資産、で計算され、企業が全ての資産でもって、売上をいかに効率的にあげているか、つまり、一定の期間(普通は1年間)に総資産の何倍の売上をあげることができたか、を示すものです。ここで「総資産」とは、貸借対照表(B/S)の合計で、ちょっと乱暴な言い方をお許しいただくと、「会社の全財産」ということができます。
つまり、会社は全財産の何倍の売上を上げることができているか、を示すともいえます。
もちろん、この数値が高ければ高いほど、「今存在する財産で大きな売上をあげることができている」、或いは「効率のよい経営ができている」、ということになります。
ただし、これだけを単独で計算してみても、あまり意味がありません。3年とか、5年とかを時系列で並べて、「ああ、ウチは年々効率よい経営になりつつあるな」とか、(下がっている場合には)「この年は事業への高額な投資を進めたので資産が大きく増加したために効率は一時的に下がったな」というような分析ができるようになります。
或いは、同業他社と比較して、「A社はウチより効率がいい」、とか「B社はウチより効率が悪い」、ということが言え、その原因をあれこれ考えてみることができ、この指標はあくまでも分析の大まかなきっかけとして使うことができます。
このように、効率性の指標に限らず、どの指標も単独では「ふーん、そんなものかな。。。」で終わることが多いのですが、ここはやはり比較(自社での時系列、同業他社との比較)により、その動向を見て、その違いをあれかれ考えてみる、ということが大切だと思います。
そして、本日のあなたへの質問は。。。
「10月の目標は何ですか?」
私もこれから10月の目標、たてることにします(笑)。
今日も元気で一日を始めましょう!!
今日から10月に突入しましたね。
先日、「この冬の寒さ予想」なるものがテレビで話題になっていましたが、どうやら、この夏の猛暑から一転、過ごしやすい気候の秋は短く、冬は通常より寒くなるそうです。何だか、近年、「ちょうどいい気候の時期(春とか、秋)」がどんどん短くなる傾向にあるような気がするのは私だけでしょうか。。。
さて、気を取り直して。。。
経営指標のうちの効率性より、本日は①総資産回転率について具体的に見ていきましょう。
①は、売上高÷総資産、で計算され、企業が全ての資産でもって、売上をいかに効率的にあげているか、つまり、一定の期間(普通は1年間)に総資産の何倍の売上をあげることができたか、を示すものです。ここで「総資産」とは、貸借対照表(B/S)の合計で、ちょっと乱暴な言い方をお許しいただくと、「会社の全財産」ということができます。
つまり、会社は全財産の何倍の売上を上げることができているか、を示すともいえます。
もちろん、この数値が高ければ高いほど、「今存在する財産で大きな売上をあげることができている」、或いは「効率のよい経営ができている」、ということになります。
ただし、これだけを単独で計算してみても、あまり意味がありません。3年とか、5年とかを時系列で並べて、「ああ、ウチは年々効率よい経営になりつつあるな」とか、(下がっている場合には)「この年は事業への高額な投資を進めたので資産が大きく増加したために効率は一時的に下がったな」というような分析ができるようになります。
或いは、同業他社と比較して、「A社はウチより効率がいい」、とか「B社はウチより効率が悪い」、ということが言え、その原因をあれこれ考えてみることができ、この指標はあくまでも分析の大まかなきっかけとして使うことができます。
このように、効率性の指標に限らず、どの指標も単独では「ふーん、そんなものかな。。。」で終わることが多いのですが、ここはやはり比較(自社での時系列、同業他社との比較)により、その動向を見て、その違いをあれかれ考えてみる、ということが大切だと思います。
そして、本日のあなたへの質問は。。。
「10月の目標は何ですか?」
私もこれから10月の目標、たてることにします(笑)。
今日も元気で一日を始めましょう!!
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年9月30日 月曜日
経営指標のおはなし(効率性)(1)
おはようございます!!
また今日から新しい一週間のスタートです。そして、今日は9月の最終日!!
ということは、明日から、今年最後の四半期に突入!!ってことですよね?!ちょっと気忙しい感じですが、ここは焦らず、今日も頑張っていきましょうね。
さて、本日より、②効率性の指標について、お話しましょう。
これは、貸借対照表と損益計算書のどちらも使って測ります。
「効率性の指標」と言われるものには、以下のようなものがあります。
① 総資産回転率
② 有形固定資産回転率
③ 棚卸資産回転期間
④ 売上債権回転期間
⑤ 仕入債務回転期間
このうち、①と②については、文字通り「効率性」を測る指標。そして、③~⑤については、「お金」と「商品」がいかにきちんと回転しているかを知ることにより、業績の良否を知ることができる指標です。
効率性とは、例えば、元手としてそれぞれ100万円を準備した、としましょう。この100万円で1000万円の売上を上げても、800万円の売上を上げても、いずれも「スゴイね!!」という話になりますが、やはり800万円より、1000万円のほうが、元手の100万円を効率よく使った、と言えるのではないでしょうか。
つまり、お金に限らず、資産をいかに効率よく使って、売上や利益を獲得したか、ということを測る指標というわけです。
一方、「お金」と「商品」の回転とは、通常は企業の活動の根本を示すものです(サービス業の場合は、「商品」ではなく、「サービス」と置き換わるわけです)。
この場合、「商品」とは、実際にはお金を支払うことによって調達(仕入)し、お金をいただくことによって引渡す(売上)わけですから、いずれにせよ、お金に変わるものとして、「商品=お金」ということができます。 つまり、企業の活動とは、お金をクルクルと回転させながら、利益を生み出していく行為、ということもできるのです。
よって、③~⑤の指数を言い換えると、「お金の回転の良否(=業績の良否)を示す指標」ということができるでしょう。
さて、明日から、このような指標について、具体的にみていくことにしましょう。
そして、本日のあなたへの質問は、
「御社(組織)は、ザックリと考えて、効率のよい経営ができていると思いますか?できていない、と思うとしたら、それはどの部分ですか?」
また、明日、ここでお待ちしています!!
また今日から新しい一週間のスタートです。そして、今日は9月の最終日!!
ということは、明日から、今年最後の四半期に突入!!ってことですよね?!ちょっと気忙しい感じですが、ここは焦らず、今日も頑張っていきましょうね。
さて、本日より、②効率性の指標について、お話しましょう。
これは、貸借対照表と損益計算書のどちらも使って測ります。
「効率性の指標」と言われるものには、以下のようなものがあります。
① 総資産回転率
② 有形固定資産回転率
③ 棚卸資産回転期間
④ 売上債権回転期間
⑤ 仕入債務回転期間
このうち、①と②については、文字通り「効率性」を測る指標。そして、③~⑤については、「お金」と「商品」がいかにきちんと回転しているかを知ることにより、業績の良否を知ることができる指標です。
効率性とは、例えば、元手としてそれぞれ100万円を準備した、としましょう。この100万円で1000万円の売上を上げても、800万円の売上を上げても、いずれも「スゴイね!!」という話になりますが、やはり800万円より、1000万円のほうが、元手の100万円を効率よく使った、と言えるのではないでしょうか。
つまり、お金に限らず、資産をいかに効率よく使って、売上や利益を獲得したか、ということを測る指標というわけです。
一方、「お金」と「商品」の回転とは、通常は企業の活動の根本を示すものです(サービス業の場合は、「商品」ではなく、「サービス」と置き換わるわけです)。
この場合、「商品」とは、実際にはお金を支払うことによって調達(仕入)し、お金をいただくことによって引渡す(売上)わけですから、いずれにせよ、お金に変わるものとして、「商品=お金」ということができます。 つまり、企業の活動とは、お金をクルクルと回転させながら、利益を生み出していく行為、ということもできるのです。
よって、③~⑤の指数を言い換えると、「お金の回転の良否(=業績の良否)を示す指標」ということができるでしょう。
さて、明日から、このような指標について、具体的にみていくことにしましょう。
そして、本日のあなたへの質問は、
「御社(組織)は、ザックリと考えて、効率のよい経営ができていると思いますか?できていない、と思うとしたら、それはどの部分ですか?」
また、明日、ここでお待ちしています!!
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL