経営のヒント
2013年10月11日 金曜日
経営指標のおはなし(安全性)(5)
おはようございます!!
今年は3連休が多い年ですね。 この週末も3連休ですが、皆さんは何かご予定がおありでしょうか?お天気はここ関西は3日ともまずまずの行楽日和のようです。
私は?といえば、残念ながら、これといったイベントもなく、ちょっと汚くなってきた、机の上を整理しなければ。。。(笑)などと、ふと今思った次第です。
さて、本日は経営指標のおはなしも最終日となります。
最後に「自己資産比率」についてお話したいと思います。
自己資産比率は「純資産比率」とも言われ、
純資産÷総資産
で計算することができます。
これは、総資産(文字通り、全ての資産(財産))のうち、どのくらいの割合が純資産(返済する必要がない資金調達)によって賄われているか、を示します。
つまり、この数値が高ければ高いほど、財務的には安全である、ということができます。 日米とも、30~40%という値になっているのが通常です。
しかし、一方で、確かに高いほうが財務的には安全といえるのでしょうが、手放しで「良い」といえるのかどうか、ということになれば 少し違います。
例えば、株主の立場に立てば、「そんなに保守的になるよりは、もう少しリスクをとってでも積極的な経営をするべきではないのか?」と いうことになります。安全性は高いけど、収益性に問題はないのか?ということです。
さて、3週間にわたり、経営指標についてのおはなしを続けてきましたが、このようにどれかの指標がものすごくいい数値になって いたとしても、他の指標が悪い、ということであれば、総合的には必ずしも望ましい経営にはなっていない、ということになります。 要はバランスのいい経営が大切ということです。
最初のほうでも書きましたが、金融機関で融資を受ける場合、まず決算書の提出が求められると思いますが、その決算書で金融機関が最初にすることは、これらの経営指標を算出することです。
標準値内に入っていれば○、入っていなければ×、おそらくこの最初の関門で致命的な×が付けば、これ以上話を進めるのは 難しい、ということになってしまうでしょう。これは会社の大小に関わらず、また、金融機関の大小に関わらず、生じることです。
どうか、一度、皆さんの会社の決算書を出してきて、もし経営指標が出ているなら、再度ながめてみてください。また、出していない方はぜひ出してみてください。そして、決算書上、客観的に見て、自分の会社は何が強みで、何が弱みなのかを認識してみてください。
といっても、これらの指標は全て、決算書が正しい、ということを前提にしています。
よくあることですが、例えば、数年にわたって返済する借入金がある場合、今期に返済するべきものは「短期借入金」、来期以降に 返済するものは「長期借入金」です。決算書としては、必ずしも「大きな間違い」ではありませんが、この区分を間違っているだけで経営指標は大きく変わってきます。
こうした決算書については、またどこかで取り上げさせていただきますね。
今週はこれが最終です。今週末も3連休ですね。お仕事のある方、お休みの方もぜひ素敵な週末をお過ごしください
では、また連休明け、この場所でお待ちしています。
今年は3連休が多い年ですね。 この週末も3連休ですが、皆さんは何かご予定がおありでしょうか?お天気はここ関西は3日ともまずまずの行楽日和のようです。
私は?といえば、残念ながら、これといったイベントもなく、ちょっと汚くなってきた、机の上を整理しなければ。。。(笑)などと、ふと今思った次第です。
さて、本日は経営指標のおはなしも最終日となります。
最後に「自己資産比率」についてお話したいと思います。
自己資産比率は「純資産比率」とも言われ、
純資産÷総資産
で計算することができます。
これは、総資産(文字通り、全ての資産(財産))のうち、どのくらいの割合が純資産(返済する必要がない資金調達)によって賄われているか、を示します。
つまり、この数値が高ければ高いほど、財務的には安全である、ということができます。 日米とも、30~40%という値になっているのが通常です。
しかし、一方で、確かに高いほうが財務的には安全といえるのでしょうが、手放しで「良い」といえるのかどうか、ということになれば 少し違います。
例えば、株主の立場に立てば、「そんなに保守的になるよりは、もう少しリスクをとってでも積極的な経営をするべきではないのか?」と いうことになります。安全性は高いけど、収益性に問題はないのか?ということです。
さて、3週間にわたり、経営指標についてのおはなしを続けてきましたが、このようにどれかの指標がものすごくいい数値になって いたとしても、他の指標が悪い、ということであれば、総合的には必ずしも望ましい経営にはなっていない、ということになります。 要はバランスのいい経営が大切ということです。
最初のほうでも書きましたが、金融機関で融資を受ける場合、まず決算書の提出が求められると思いますが、その決算書で金融機関が最初にすることは、これらの経営指標を算出することです。
標準値内に入っていれば○、入っていなければ×、おそらくこの最初の関門で致命的な×が付けば、これ以上話を進めるのは 難しい、ということになってしまうでしょう。これは会社の大小に関わらず、また、金融機関の大小に関わらず、生じることです。
どうか、一度、皆さんの会社の決算書を出してきて、もし経営指標が出ているなら、再度ながめてみてください。また、出していない方はぜひ出してみてください。そして、決算書上、客観的に見て、自分の会社は何が強みで、何が弱みなのかを認識してみてください。
といっても、これらの指標は全て、決算書が正しい、ということを前提にしています。
よくあることですが、例えば、数年にわたって返済する借入金がある場合、今期に返済するべきものは「短期借入金」、来期以降に 返済するものは「長期借入金」です。決算書としては、必ずしも「大きな間違い」ではありませんが、この区分を間違っているだけで経営指標は大きく変わってきます。
こうした決算書については、またどこかで取り上げさせていただきますね。
今週はこれが最終です。今週末も3連休ですね。お仕事のある方、お休みの方もぜひ素敵な週末をお過ごしください
では、また連休明け、この場所でお待ちしています。
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月10日 木曜日
経営指標のおはなし(安全性)(4)
おはようございます!!
台風一過の後は、なぜかまた夏が逆戻り?!昨日はそんな一日でしたね。ホント、暑くなったり、涼しくなったりで風邪を引かれている方も増えているように思います。天候に文句を言っても始まらないので、ぜひ体調管理はしっかりしていきたいものですね。
さて、本日は、長期的な財務安全性を示すといわれるもののうち、今日は「固定比率」と「固定長期適合率」についてお話しましょう。
「固定比率」とは
固定資産÷純資産
で計算されます。
ここで、「固定資産」とは、「土地、建物、機械設備」などの「有形固定資産」というものや、「○○権」といったような無形固定資産、それに「他社の株式や投資目的の有価証券など長期に所有する財産の合計を言います。
純資産とは、もともと設立時や途中で発行した株式の合計である「資本金」や設立時から会社で残してきた財産など、いわば他からの借入ではなく、自前で残してきた資産をいいます。
つまり、長期に保有する資産(固定資産)の原資は、銀行からの借入など、今後返済する必要があるものではなく、返済の必要がない自前の資金で調達しているか、どうかを示すものです。
一般的には100~150%以下が望ましいと言われており、この比率が低いほど財務的に安定している、ということができます。
また、同じく、固定長期適合率とは、
固定資産÷(純資産+固定負債)
で計算されます。
上記、固定比率と似ていますが、違いは分母に固定負債が加えられている点です。分母の(純資産+固定負債)は、返済の必要がない純資産に、返済の必要はあるけど、すぐではなく、返済に長期的な猶予が与えられている「固定負債」を加えており、いずれも長期的な資金調達であり、これで固定資産をカバーできているかどうか、を示すものです。
固定比率同様、当然、低いほうが財務的に安定しているということができます。固定比率よりも条件を甘くした指標である(固定負債が分母に加えらえる)ため、同じ貸借対照表では、固定比率>固定長期適合率となります。
いずれも、長期の「資産」と長期の「調達原資」 のバランスの良否を示すもの、ということができると思います。
さあ、今日もやや暑い一日になりそうですが、水分補給をしっかりしていきましょうね
台風一過の後は、なぜかまた夏が逆戻り?!昨日はそんな一日でしたね。ホント、暑くなったり、涼しくなったりで風邪を引かれている方も増えているように思います。天候に文句を言っても始まらないので、ぜひ体調管理はしっかりしていきたいものですね。
さて、本日は、長期的な財務安全性を示すといわれるもののうち、今日は「固定比率」と「固定長期適合率」についてお話しましょう。
「固定比率」とは
固定資産÷純資産
で計算されます。
ここで、「固定資産」とは、「土地、建物、機械設備」などの「有形固定資産」というものや、「○○権」といったような無形固定資産、それに「他社の株式や投資目的の有価証券など長期に所有する財産の合計を言います。
純資産とは、もともと設立時や途中で発行した株式の合計である「資本金」や設立時から会社で残してきた財産など、いわば他からの借入ではなく、自前で残してきた資産をいいます。
つまり、長期に保有する資産(固定資産)の原資は、銀行からの借入など、今後返済する必要があるものではなく、返済の必要がない自前の資金で調達しているか、どうかを示すものです。
一般的には100~150%以下が望ましいと言われており、この比率が低いほど財務的に安定している、ということができます。
また、同じく、固定長期適合率とは、
固定資産÷(純資産+固定負債)
で計算されます。
上記、固定比率と似ていますが、違いは分母に固定負債が加えられている点です。分母の(純資産+固定負債)は、返済の必要がない純資産に、返済の必要はあるけど、すぐではなく、返済に長期的な猶予が与えられている「固定負債」を加えており、いずれも長期的な資金調達であり、これで固定資産をカバーできているかどうか、を示すものです。
固定比率同様、当然、低いほうが財務的に安定しているということができます。固定比率よりも条件を甘くした指標である(固定負債が分母に加えらえる)ため、同じ貸借対照表では、固定比率>固定長期適合率となります。
いずれも、長期の「資産」と長期の「調達原資」 のバランスの良否を示すもの、ということができると思います。
さあ、今日もやや暑い一日になりそうですが、水分補給をしっかりしていきましょうね
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 9日 水曜日
経営指標のおはなし(安全性)(3)
おはようございます!!
最近、高校時代の同級生と何十年の時の経て、少しずつ交流を再開しています。
私は幸か不幸か、この土地で生まれてからほとんどの時間を過ごしてきました。高校時代よく遊んだ天王寺は再開発され、阿倍野ハルカスを中心に当時より、街全体が綺麗になり、ヒトも集まるようになりました。
私は折に触れ、この街のことも見ているので、正直、そんなに違和感はないのですが、何十年ぶりに帰ってきた同級生たちは、その変貌ぶりに驚くそうです。こうして街は変化を遂げていきますが、いろんな経験を経て、帰ってきている友人たちは根っこの部分はあまり変わっていなくて、ホッとしたりします。嬉しいものですね!
さて、今日は、昨日の「流動比率」に続き、「当座比率」についてのお話をしましょう。
当座比率とは
当座資産÷流動負債×100(%)
で計算することができます。流動比率とよく似ていますね?!
そうです。分子が流動資産から、当座資産に変わっただけです。意味合いもほぼ流動比率と同じで「短期支払能力」を示します。
では、流動資産と当座資産はどう違うのか?といいますと、厳密にはきちんとした定義があるのですが、ザックリ言うと「棚卸資産が入るか、入らないか」の違いです。よって、通常は、流動資産より、当座資産のほうが棚卸資産の分だけ小さい数値になるので、比率も、流動比率>当座比率となります。
昨日、私は他の指標がこれだけではなかなか評価しにくいのに対し、これらの指標は業種業態に関わらず、これだけで評価できる、というようなことを言いました。しかし、実際には業種業態によっては「棚卸資産」がかなり大きく、流動資産の中でも大きな割合を占めている、という場合も少なくありません。卸売業や販売業は通常、やはり他の業種と比べるとどうしても、それなりの棚卸資産を持つ必要がありますよね。
なので、流動比率が仮にものすごくいい数字でも、不良在庫をたくさん抱えているために流動資産が大きく、必ずしも支払能力が高くない場合も考えられます。
そこで、棚卸資産を除いた当座資産を分子にもってきたのが当座比率というわけです。
もちろん、棚卸資産が正常なあるべき資産であれば、これはすぐに販売され、やがて現金になるのですから、これを入れるか、入れないか、というのはどちらが正しいとか、正しくないとかの問題ではなく、あくまでも、「棚卸資産を資金の元として、考慮に入れるか、入れないか」というだけのことです。
ただし、おそらく上のような理由から、業種業態間の差という意味では、当座資産のほうが小さい(他業種であっても比較することができる)と言えます。
今日は、台風24号の影響で広い範囲でお天気が悪いようです。
クルマの運転等、お気を付けてください!!
最近、高校時代の同級生と何十年の時の経て、少しずつ交流を再開しています。
私は幸か不幸か、この土地で生まれてからほとんどの時間を過ごしてきました。高校時代よく遊んだ天王寺は再開発され、阿倍野ハルカスを中心に当時より、街全体が綺麗になり、ヒトも集まるようになりました。
私は折に触れ、この街のことも見ているので、正直、そんなに違和感はないのですが、何十年ぶりに帰ってきた同級生たちは、その変貌ぶりに驚くそうです。こうして街は変化を遂げていきますが、いろんな経験を経て、帰ってきている友人たちは根っこの部分はあまり変わっていなくて、ホッとしたりします。嬉しいものですね!
さて、今日は、昨日の「流動比率」に続き、「当座比率」についてのお話をしましょう。
当座比率とは
当座資産÷流動負債×100(%)
で計算することができます。流動比率とよく似ていますね?!
そうです。分子が流動資産から、当座資産に変わっただけです。意味合いもほぼ流動比率と同じで「短期支払能力」を示します。
では、流動資産と当座資産はどう違うのか?といいますと、厳密にはきちんとした定義があるのですが、ザックリ言うと「棚卸資産が入るか、入らないか」の違いです。よって、通常は、流動資産より、当座資産のほうが棚卸資産の分だけ小さい数値になるので、比率も、流動比率>当座比率となります。
昨日、私は他の指標がこれだけではなかなか評価しにくいのに対し、これらの指標は業種業態に関わらず、これだけで評価できる、というようなことを言いました。しかし、実際には業種業態によっては「棚卸資産」がかなり大きく、流動資産の中でも大きな割合を占めている、という場合も少なくありません。卸売業や販売業は通常、やはり他の業種と比べるとどうしても、それなりの棚卸資産を持つ必要がありますよね。
なので、流動比率が仮にものすごくいい数字でも、不良在庫をたくさん抱えているために流動資産が大きく、必ずしも支払能力が高くない場合も考えられます。
そこで、棚卸資産を除いた当座資産を分子にもってきたのが当座比率というわけです。
もちろん、棚卸資産が正常なあるべき資産であれば、これはすぐに販売され、やがて現金になるのですから、これを入れるか、入れないか、というのはどちらが正しいとか、正しくないとかの問題ではなく、あくまでも、「棚卸資産を資金の元として、考慮に入れるか、入れないか」というだけのことです。
ただし、おそらく上のような理由から、業種業態間の差という意味では、当座資産のほうが小さい(他業種であっても比較することができる)と言えます。
今日は、台風24号の影響で広い範囲でお天気が悪いようです。
クルマの運転等、お気を付けてください!!
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 8日 火曜日
経営指標のおはなし(安全性)(2)
おはようございます!!
今週もまた、沖縄~九州にかけては台風24号の影響で荒れたお天気になっているようです。台風のコース次第では、中国・四国、はたまた北陸などの日本海側や近畿以北にも影響がありそうです。どうか、今日、明日と台風情報には十分、お気を付けください!!
さて、昨日、「私は短期的な支払能力を示す安全性の指標が好きです」と書きましたが、これには理由があります。
それは、前回までお話してきた、収益性や効率性といったものは、業種業態によって、この数値が異なり、その企業の状況の良否は出てきた数値だけで判断することはできません。同業他社や同じ企業でも時系列で3年分とか、5年分の資料が出てきて初めて良否の判断を考えることができます。
それに引き替え、短期安全性を示す、流動比率や当座比率については、いずれの業種業態にも、その数値で大まかな良否が判断できるからです(もちろん、企業の置かれている状況により、必ずしも正確に判るわけではありません)。
というわけで、今日はこのうちの流動比率のお話から始めたいと思います。
流動比率とは
流動資産÷流動負債×100(%)
で計算することができます。
ここで、流動資産とは、現預金をはじめ、売掛金、受取手形など、近い将来、現金となるものの合計を言います。一方、流動負債とは、買掛金、支払手形、未払金、未払費用、短期借入金。。。など、近い将来、支払いをしなければならないものの合計を言います。
つまり、短期的に支払う義務のあるものの合計額を、短期的にお金となるものの合計額で賄うことができるかどうか、を示します。
通常、100~150%程度であればOKと言われています。感覚的には、100%を超えていたら正常とは思われますが、100%を下回る場合には「資金繰りがちょっとシンドイのではないかな?」と思ってしまいます。
逆に、150%を超えて、200%以上とかになっていればどうか?と言えば、確かに財務的な安全性という意味では「盤石な安全性がある」ということができるのかもしれません。
しかし、一方で「お金を貯めこんでいる会社」というのは魅力ある会社と言えるでしょうか?通常なら、もう少し長期的視点に立ち、次の投資をしていかないのか?という疑問が生じるのではないでしょうか?
つまり、財務安全性の指標であると同時に、会社の将来への投資政策(戦略)を占う指標でもあるということができるのです。
さ、今日も一日、素敵な日になりますように。。。。
今週もまた、沖縄~九州にかけては台風24号の影響で荒れたお天気になっているようです。台風のコース次第では、中国・四国、はたまた北陸などの日本海側や近畿以北にも影響がありそうです。どうか、今日、明日と台風情報には十分、お気を付けください!!
さて、昨日、「私は短期的な支払能力を示す安全性の指標が好きです」と書きましたが、これには理由があります。
それは、前回までお話してきた、収益性や効率性といったものは、業種業態によって、この数値が異なり、その企業の状況の良否は出てきた数値だけで判断することはできません。同業他社や同じ企業でも時系列で3年分とか、5年分の資料が出てきて初めて良否の判断を考えることができます。
それに引き替え、短期安全性を示す、流動比率や当座比率については、いずれの業種業態にも、その数値で大まかな良否が判断できるからです(もちろん、企業の置かれている状況により、必ずしも正確に判るわけではありません)。
というわけで、今日はこのうちの流動比率のお話から始めたいと思います。
流動比率とは
流動資産÷流動負債×100(%)
で計算することができます。
ここで、流動資産とは、現預金をはじめ、売掛金、受取手形など、近い将来、現金となるものの合計を言います。一方、流動負債とは、買掛金、支払手形、未払金、未払費用、短期借入金。。。など、近い将来、支払いをしなければならないものの合計を言います。
つまり、短期的に支払う義務のあるものの合計額を、短期的にお金となるものの合計額で賄うことができるかどうか、を示します。
通常、100~150%程度であればOKと言われています。感覚的には、100%を超えていたら正常とは思われますが、100%を下回る場合には「資金繰りがちょっとシンドイのではないかな?」と思ってしまいます。
逆に、150%を超えて、200%以上とかになっていればどうか?と言えば、確かに財務的な安全性という意味では「盤石な安全性がある」ということができるのかもしれません。
しかし、一方で「お金を貯めこんでいる会社」というのは魅力ある会社と言えるでしょうか?通常なら、もう少し長期的視点に立ち、次の投資をしていかないのか?という疑問が生じるのではないでしょうか?
つまり、財務安全性の指標であると同時に、会社の将来への投資政策(戦略)を占う指標でもあるということができるのです。
さ、今日も一日、素敵な日になりますように。。。。
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL
2013年10月 7日 月曜日
経営指標のおはなし(安全性)(1)
おはようございます!!
今日からまた新しい一週間の始まりです。それにしても、10月になってそろそろ一週間が経過しようとしているのに、今年は本当に暑いですね。昨日は、大阪では33度まで気温が上がったそうです。
学生さんで制服があるところや警察官の制服は、通常10月から「冬服」だと思うのですが、こんなに日中、暑い日が続いているのにどうされているのでしょうね。
さて、今週は、経営指標の最後の項目、「安全性」についてのお話です。
「安全性」の指標には、短期と長期があります。短期は、「短期的な支払能力」、つまり、比較的短期間において、この会社がどれほど資金に余裕があるか、余裕がないか、を示すものです。実際にあるお金(現預金)、または短期的に手に入るはずのお金(売掛金や受取手形等)、というものに注目した指標なのです。
一方、長期は、「長期的に見て、この会社は財務状況が盤石か、そうでないか」を示すものです。短期のように、現預金や短期的に手に入るお金、というよりも、会社全体の資産がバランスよく振り分けられているか、何らかの問題によりアンバランスな状態になっていないか、を教えてくれるものです。
具体的には、短期・長期には以下のような指標が挙げられます。
短期的安全性
流動比率
当座比率
長期的安全性
固定比率
自己資産比率
固定長期適合率
私は個人的には、この安全性の指標で特に短期的安全性を示す、と言われている2つの指標、流動比率と当座比率、をよく使います。初めて見る企業の貸借対照表では、つい電卓でこの比率を出してしまうほどです(笑)。
というわけで、明日から、まずはこの短期的な財務安全性(支払能力)について見ていくことにしましょう。
さて、本日の質問は
「今週中に絶対にしておくべきことはどのようなことですか?」
では、今日も元気で一日をスタートさせましょう
今日からまた新しい一週間の始まりです。それにしても、10月になってそろそろ一週間が経過しようとしているのに、今年は本当に暑いですね。昨日は、大阪では33度まで気温が上がったそうです。
学生さんで制服があるところや警察官の制服は、通常10月から「冬服」だと思うのですが、こんなに日中、暑い日が続いているのにどうされているのでしょうね。
さて、今週は、経営指標の最後の項目、「安全性」についてのお話です。
「安全性」の指標には、短期と長期があります。短期は、「短期的な支払能力」、つまり、比較的短期間において、この会社がどれほど資金に余裕があるか、余裕がないか、を示すものです。実際にあるお金(現預金)、または短期的に手に入るはずのお金(売掛金や受取手形等)、というものに注目した指標なのです。
一方、長期は、「長期的に見て、この会社は財務状況が盤石か、そうでないか」を示すものです。短期のように、現預金や短期的に手に入るお金、というよりも、会社全体の資産がバランスよく振り分けられているか、何らかの問題によりアンバランスな状態になっていないか、を教えてくれるものです。
具体的には、短期・長期には以下のような指標が挙げられます。
短期的安全性
流動比率
当座比率
長期的安全性
固定比率
自己資産比率
固定長期適合率
私は個人的には、この安全性の指標で特に短期的安全性を示す、と言われている2つの指標、流動比率と当座比率、をよく使います。初めて見る企業の貸借対照表では、つい電卓でこの比率を出してしまうほどです(笑)。
というわけで、明日から、まずはこの短期的な財務安全性(支払能力)について見ていくことにしましょう。
さて、本日の質問は
「今週中に絶対にしておくべきことはどのようなことですか?」
では、今日も元気で一日をスタートさせましょう
投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL