経営のヒント

2013年10月17日 木曜日

コーチングって?(3)

おはようございます!!

台風26号は大きな爪痕を残して去っていきました。特に伊豆大島では、まだ行方不明者の捜索が今も続いているものと思われます。被害に会われた方への心からのお見舞いを申し上げます。

さて、昨日は、コーチングを始めるにあたっては、まずコーチをする側と受ける側の信頼関係が大切だというお話をしました。

通常、社内研修等で実施されるコーチングでは、管理職にあたる上司が部下に対して、いかにコーチングの手法を活かして、部下の自主性を促し、業務の活性化へとつなげるか、ということがテーマになります

しかし、そこでもまず大切なことは、この「信頼関係」です。毎日一緒に仕事をしてるんだから、「信頼関係」なんてないはずないじゃないか?!と思われるでしょうか?

では、そう思われた管理職の方は、いったい部下のことをどれほどご存知でしょうか?

物理的に身近にいるからといって、その人のことを知っているつもりになっていますが、意外と私たちは判っていなかったりするものです

「判っていなかった」「知らなかった」という事実に気付く、そのことがまず大切な気がします。

さて、信頼関係の構築の次に、コーチングですることは「あなたの目標を定めていただくこと」です。          
          
目標設定なんか簡単!と思われるかもしれません。         
          
果たしてそうでしょうか。。。?例えば、今年の売上目標○○○○万円とか、営業目標○○○○万円とか、というのは普通にされているかもしれません。          
          
営業マンなら、多かれ少なかれ、こういった目標は「査定」や、その部や課の販売計画等に関連するものとして、重要だと思います。  
        
しかし、ここで目標として掲げていただきたいのは、この半年、とか1年とかいった比較的短期的な目標ではなく、もう少し長期に渡る、そして、決して目標として上から指示されたものではなく、自らが自分に課す目標というものです(だからといって、もちろん、この目標が組織の方向と違う、ということはありえません)。          
          
社長なら、「経営理念」のような、「経営についての絶対的な信念」に基づいて、「5年後、10年後の会社の姿」というのが目標ということになるかもしれません。          
          
コーチングにおいては、この目標設定というものが非常に大切で(確かに、この目標に向かって動き出すためのコーチングなので ここが間違っていたら前提条件が崩れる、ということになります)、時間をかけて、ゆっくりと設定するのが通常のやり方です。

今日はここまでです。ずいぶん涼しく(寒く?)なりましたが、外出時の服装には十分、お気を付けください!!

投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL

2013年10月16日 水曜日

コーチングって?(2)

おはようございます!!

今年は本当に台風の多い年ですね。 今朝も台風26号の影響で関東から東北にかけての太平洋側ではおそらく大荒れのお天気になっていると思います。どうか、くれぐれもお気を付けください!

さて、今日はコーチングについてのお話の2回目です。

「コーチ」という言葉から連想されるのは、運動部等でトレーニングの仕方や競技の内容について、選手のそばに寄り添って指導してくれる、その競技の専門家、というイメージでしょうか。          
          
また、ブランドでCOACHというのがありますが、馬車の絵が描いてありましたよね。          
          
そうです、もともとコーチというのは、「馬車」という意味で「ヒトを目的地まで連れて行ってくれるもの」ということから、スポーツ等で使うコーチの意味に派生していったようです。          
          
「コーチング」でも、目的地(目標)まで一緒に併走する、という意味で使われています。   
       
しかし、ここで大切なのは、あくまで併走するのであって、「走るのはご自身」という点です。          
          
もう少し、具体的にコーチングでやることについてお話しましょう。          
          
もし、私があなたのコーチになったとしたら、そして、あなたと初対面だとしたら、私はまず、あなたについて教えていただける範囲でいろいろとお話させていただくと思います。          
          
(ここではあくまでお仕事についてのコーチングを想定していますので)あなたのキャリア、得意なこと、趣味、仕事上の悩み、将来の展望。。。etc          
          
そして、まずは私があなたのコーチングのパートナー(コーチ)としてふさわしいか、どうかを判断していただくと思います。  
      
なぜなら、やはり人には相性というものがあるでしょうし、もしかしたら、「何となく話しづらい」とか、「話すときの○○の口調が気になる」 などということがあれば、今後のコミュニケーションにあまりいい影響を及ぼすとは思えないからです。
         
まずはきちんと「信頼関係」を創ることができるかどうかがスタートのポイントというわけです。

台風で交通機関に影響が出ていると思われますが、どうか焦らず、十分に気を付けてくださいね!         

投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL

2013年10月15日 火曜日

コーチングって?(1)

おはようございます!!

3連休後の週明けです。休み明けはちょっと体に休み癖がついてダルい、という方も多いかもしれません。とはいえ、今週は後4日しかありません!ぜひ集中して頑張りましょう。

さて、今週は、また少し志向を変えて、「コーチング」についてお話したいと思います。           
           
会社の中で「人材の育成」について悩まれている方は多いのではないでしょうか?     
      
あるいは、ご自身も「やりたいことはいっぱいあるけど、なかなか前に一歩踏み出すことができない」というジレンマをお持ちではありませんか?           
           
コーチングはこのような悩みを解決する一つの方法になるかもしれません。           
           
ところで「コーチング」という言葉を聞かれたことはありますか?           
           
最近、企業の中には、管理職の研修の一環として、この「コーチング」の研修を受けさせているところも多く見受けられるようで私もたまにコーチングについての話を久しぶりに再会した友人にすると、「僕も会社で研修受けたよ」という返事がよく返ってきます。コーチングの研修を実際に受けた、という彼らの話を聞くと、「いろいろな研修を受けさせられたけど、コーチングは役に立つと思った」という回答がたいていの方から聞くことができます。      
           
また、コーチングは必ずしもビジネスの世界だけで有効なわけではなく、家庭の中や友人関係の中でもいい影響を与えるものだと思います。

例えば、喫煙の習慣を止めたいけど、止められないとか、子供とのコミュニケーションがうまくいっていない、とか、という悩みの解決につながるかもしれません。           
           
では、そのコーチングとはいったいどのようなものでしょうか?   

明日は、そんなお話から始めたいと思います。

さあ、休み明け、テンションを上げて頑張りましょう!!!      

投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL

2013年10月11日 金曜日

経営指標のおはなし(安全性)(5)

おはようございます!!

今年は3連休が多い年ですね。 この週末も3連休ですが、皆さんは何かご予定がおありでしょうか?お天気はここ関西は3日ともまずまずの行楽日和sunのようです。

私は?といえば、残念ながら、これといったイベントもなく、ちょっと汚くなってきた、机の上を整理しなければ。。。(笑)などと、ふと今思った次第ですhappy01

さて、本日は経営指標のおはなしも最終日となります。

最後に「自己資産比率」についてお話したいと思います。          
            
自己資産比率は「純資産比率」とも言われ、            
            
純資産÷総資産            
            
で計算することができます。            
            
これは、総資産(文字通り、全ての資産(財産))のうち、どのくらいの割合が純資産(返済する必要がない資金調達)によって賄われているか、を示します。            
            
つまり、この数値が高ければ高いほど、財務的には安全である、ということができます。 日米とも、30~40%という値になっているのが通常です。            
            
しかし、一方で、確かに高いほうが財務的には安全といえるのでしょうが、手放しで「良い」といえるのかどうか、ということになれば 少し違います。            
            
例えば、株主の立場に立てば、「そんなに保守的になるよりは、もう少しリスクをとってでも積極的な経営をするべきではないのか?」と いうことになります。安全性は高いけど、収益性に問題はないのか?ということです。            
            
さて、3週間にわたり、経営指標についてのおはなしを続けてきましたが、このようにどれかの指標がものすごくいい数値になって  いたとしても、他の指標が悪い、ということであれば、総合的には必ずしも望ましい経営にはなっていない、ということになります。 要はバランスのいい経営が大切ということです。
         
最初のほうでも書きましたが、金融機関で融資を受ける場合、まず決算書の提出が求められると思いますが、その決算書で金融機関が最初にすることは、これらの経営指標を算出することです。    
            
標準値内に入っていれば○、入っていなければ×、おそらくこの最初の関門で致命的な×が付けば、これ以上話を進めるのは 難しい、ということになってしまうでしょう。これは会社の大小に関わらず、また、金融機関の大小に関わらず、生じることです。           
            
どうか、一度、皆さんの会社の決算書を出してきて、もし経営指標が出ているなら、再度ながめてみてください。また、出していない方はぜひ出してみてください。そして、決算書上、客観的に見て、自分の会社は何が強みで、何が弱みなのかを認識してみてください。           
            
といっても、これらの指標は全て、決算書が正しい、ということを前提にしています。  
          
よくあることですが、例えば、数年にわたって返済する借入金がある場合、今期に返済するべきものは「短期借入金」、来期以降に 返済するものは「長期借入金」です。決算書としては、必ずしも「大きな間違い」ではありませんが、この区分を間違っているだけで経営指標は大きく変わってきます。            
            
こうした決算書については、またどこかで取り上げさせていただきますね。            
            
今週はこれが最終です。今週末も3連休ですね。お仕事のある方、お休みの方もぜひ素敵な週末をお過ごしくださいsign03               
では、また連休明け、この場所でお待ちしています。       

投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL

2013年10月10日 木曜日

経営指標のおはなし(安全性)(4)

おはようございます!!

台風一過の後は、なぜかまた夏が逆戻り?!昨日はそんな一日でしたね。ホント、暑くなったり、涼しくなったりで風邪を引かれている方も増えているように思います。天候に文句を言っても始まらないので、ぜひ体調管理はしっかりしていきたいものですね。

さて、本日は、長期的な財務安全性を示すといわれるもののうち、今日は「固定比率」と「固定長期適合率」についてお話しましょう。           
           
「固定比率」とは           
           
固定資産÷純資産           
           
で計算されます。           
           
ここで、「固定資産」とは、「土地、建物、機械設備」などの「有形固定資産」というものや、「○○権」といったような無形固定資産、それに「他社の株式や投資目的の有価証券など長期に所有する財産の合計を言います。          

純資産とは、もともと設立時や途中で発行した株式の合計である「資本金」や設立時から会社で残してきた財産など、いわば他からの借入ではなく、自前で残してきた資産をいいます。           
           
つまり、長期に保有する資産(固定資産)の原資は、銀行からの借入など、今後返済する必要があるものではなく、返済の必要がない自前の資金で調達しているか、どうかを示すものです。           
           
一般的には100~150%以下が望ましいと言われており、この比率が低いほど財務的に安定している、ということができます。           
           
また、同じく、固定長期適合率とは、           
           
固定資産÷(純資産+固定負債)           
           
で計算されます。           
           
上記、固定比率と似ていますが、違いは分母に固定負債が加えられている点です。分母の(純資産+固定負債)は、返済の必要がない純資産に、返済の必要はあるけど、すぐではなく、返済に長期的な猶予が与えられている「固定負債」を加えており、いずれも長期的な資金調達であり、これで固定資産をカバーできているかどうか、を示すものです。           
           
固定比率同様、当然、低いほうが財務的に安定しているということができます。固定比率よりも条件を甘くした指標である(固定負債が分母に加えらえる)ため、同じ貸借対照表では、固定比率>固定長期適合率となります。    

いずれも、長期の「資産」と長期の「調達原資」 のバランスの良否を示すもの、ということができると思います。

さあ、今日もやや暑い一日になりそうですが、水分補給をしっかりしていきましょうねwink

投稿者 七野恭子税理士事務所 | 記事URL

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